猫丸先輩の空論/日本沈没

猫丸先輩の空論/倉知淳

猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)

猫丸先輩の空論 (講談社ノベルス)

タイトル通り、まさしく「空論」ばかりの短編集。日常の謎派。面白かった。倉知淳ってよく連作で短編書くよね。猫丸先輩、最初はむしろ嫌いな探偵だったのに、読むほど好きになっていく。何故だ。とりあえず表紙の猫丸先輩は可愛すぎです。30過ぎには絶対見えない。

日本沈没/小松左京

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

日本沈没 上 (小学館文庫 こ 11-1)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

日本沈没 下 (小学館文庫 こ 11-2)

映画(韓国で大ヒットしたそうだ)は見てない。「日本以外全部沈没」が今やってるから見に行きたい。
正直、田所博士が「日本が沈没するかもしれない」ということにいち早く気付き調査して全国でちょこちょこ地震やら噴火やらが起こったりする、上巻の最初5分の4くらいはつまんなかった。専門用語オンパレードだし、約30年前に書かれた作品で舞台もその時代だから、理解しづらい部分が結構あった。
その後、東京大地震以降は俄然面白かった。そこからはページをめくる手が止まらない。鳥肌立つぐらい興奮して読んだよ(授業中に)。
小松左京って凄い作家なんだなあ。
残念なのは、最初はもっと長い作品で複数巻になる予定だったのを短くして出版社の要請で短く上下にした*1らしいこと。もっと、災害に振り回される人々を緻密に書いたのも読んでみたかった。

*1:ウィキに書いてあった。