倉知淳「占い師はお昼寝中」

占い師はお昼寝中 (創元推理文庫)
一話目読み終わるまで猫丸先輩シリーズだと思ってた。
日常の謎派な連作短編集。インチキ占い師のおっさんが探偵役でその姪で助手な巫女さんの女子大生がワトソン役。個人的には猫丸先輩よりこっちのインチキなおっさんの方が好きです。
倉知淳*1はあんまり読んでないんですが、この人はこういうふざけた*2短編が得意なのかな。一番面白いと思ったのは一話目の「三度狐」ですが、これは一話目ゆえのインパクトのせいかも。どの短編も面白いですが、「日曜の夜は出たくない」の方がクオリティーは上…の気がする。いやそれは私がいわゆる「日常の謎」よりがっつり血なまぐさい殺人事件の方が好きなせいなのかもしれない。

*1:「星降り山荘の殺人」星降り山荘の殺人 (講談社文庫)は傑作だと思います。

*2:褒め言葉ですよ。