時限絶命マンション

時限絶命マンション

時限絶命マンション

現実逃避目的で買ってきて読みましたがもはや読書くらいでは現実逃避できませんでした。
そろそろほんとに誰か精神科紹介してください。
明後日必着でつまり明日の昼過ぎまでに出さなければならないESがあるんだがなあ。
下手に名作を読んで感動してる場合ではないので(白夜行と容疑者Xを積読したまま…)、「ぜtttったいまたバカな話なんだろう」と思って選びました。「極限推理コロシアム」でメフィスト賞を受賞した矢野龍王の二作目です。
ところで↑の画像とデータを出す為にはまぞうで「矢野龍王」で検索したら
情報処理「はじめての午後2論文」攻略ゼミ

情報処理「はじめての午後2論文」攻略ゼミ

なんかがヒットしたんですが、これは同一人物なんだろうか…ノベルスの巻末の略歴見ると作者は理系の人っぽいですが。
ちなみに前作の「極限推理コロシアム」はちょっと期待しすぎて読んだ為読了後壁に投げました
さて今作「時限絶命マンション」。またしても頭悪そうなタイトルです。「極限推理〜」は登場人物達が二つの館に監禁されそれぞれの館で殺人事件が起き、パソコンを通じて情報交換をして二つの館で争って向こうとこっちの殺人事件の真相を解く→正解ならば正解した館で生き残ってた人は賞金貰って全員解放、不正解or向こうに先に解かれた場合は死、という…ややこしいなあ。まあこんなややこしくてしかし設定だけはミステリマニアの心をくすぐる変則バトルロワイヤルな話だったんですが。
「時限絶命〜」の裏表紙から引用

「部屋対抗悪魔人形たらい回しゲーム。指定時間に人形を持つ者は死刑、生き残れるのは9戸中1戸のみ」何者かの手により始まったマンション内殺人ゲーム

要するにまた複雑でマニア心をくすぐる設定だけは面白そうな変則バトルロワイヤルでした。ていうか爆弾が組み込まれた首輪とか建物から出たら爆発とか設定時間が来たら爆発とか自分が生き残る為に人を殺すなんてと悩む主人公とか、まんまバトロワじゃん。そういやバトロワの作者(高見広春)、どこ行ったんだろうなあ…。
ネタバレ感想は以下に


感想は一言。
またかよ。
文章が上手くないのも(ただし「読ませる」文章ではあると思う。一気に読めちゃったし)登場人物が死んで減っていってクライマックス!ってとこでグダグダなのも、あの落とし方も、前作と同じ。
まあ私は前作の肩透かし具合を狙って読んだので、まあ期待通りっちゃ期待通りなんですが。
どうもこの作者の作品、登場人物の行動に感情移入出来なさ過ぎる。読んでて「なんでやねん」と言いたくなる行動が多い。これが「人間が書けてない」ってやつでしょうか。
しかしプロとして前作とオチが同じってのはどうなんですか。おまけに前作も今作も、マニアならあっさり読めるよこれ。
総括すると、非常にくだらない話でした。
「極限推理〜」を読んであのくだらなさをまた味わいたいという奇特な人にはお勧めかもしれません。何も知らずに面白そうな設定だけに魅かれてわくわく読むと痛い目にあいます。