ゼロの焦点/松本清張

ゼロの焦点 (新潮文庫)

ゼロの焦点 (新潮文庫)

サークルの夏合宿が能登になりそうなので読んでみた。実は初清張。社会派ってこういうのを言うのね。
主人公があっち行ってはヒントを掴み、そっち行ってはさらにヒントを掴み、もっと行っては顔見知りが死体で発見、という火サスのような展開。
事件追いやすくて判りやすいんですけどね。判りやすすぎてちょっと…やっぱ本格と社会派は相容れないのかな。登場人物の言葉遣いとか人に対する態度とかは、昭和っぽくて良い。
能登や金沢が舞台なんですが、具体的にどこなのかはよく判らない。これだいぶ昔だしなあ。
ネットも携帯もない時代の捜査は大変です。
一番の謎はタイトルと内容の繋がり。何がゼロで何が焦点なんだろう。
裏表紙の粗筋が内容割りすぎ。これが発覚するの3分の2が過ぎてからだぞ?社会派にはネタバレとかそういう観念がないのかなあ。