リアル鬼ごっこ/山田悠介

リアル鬼ごっこ

リアル鬼ごっこ

とある王国、王様は自分と同じ「佐藤」姓が国中に多くいることが気に入らない。
自分が唯一の佐藤となるため、絶対の権力を持つ暴君の一言で「リアル鬼ごっこ」が開始された。
標的は全国の佐藤さん。主人公・佐藤翼は最後まで逃げ切ることが出来るのか――。


とまあ何となくあらすじ紹介してみました。
「ひどい」「中学生か」「俺でも書ける」etc、この作品がある意味で有名なのは知ってましたが、今まで読んでなかったです。
文章に突っ込みどころが多すぎて、読んでて疲れた…。
直したい。校正したい。こいつの文章を真っ赤に染め上げたい。
こういう「直したくなる文章」を書く人は某サークルにもいるのですが、何なんだろう。馬鹿にしてるつもりはあんまりないですが(多少はある)、小説書こうとするからにはある程度本を読んでるはず(と思いたい)のに、それでもこういう文章が出来上がるものなんだろうか。私には書けない。書きたいとも思わないけど、書こうと思っても書けない。ある種のオリジナリティーだとは思うけど、こういうのばっかりな世の中は嫌だな。認めたくない。
クオリティーはどうであれ、この量の文章書けるのは、やっぱ才能なんだろうな。
でもなあ。「西暦3000年」て。ほんともう中学生かよ。
文章でなく内容に突っ込みを入れるなら、「佐藤さん」が鬼に狙われるこの状況なら、佐藤姓以外の人と結婚や養子縁組して佐藤さんでなくなればいい…という回避手段があると思うんですが、何も言及されてなかった。読む限り韓国みたいな夫婦別姓の社会でもないっぽいし。どうなんでしょ。


追記1:作者の山田悠介はこれ書いた時点でほとんど読書してなかったそうです。(ソースはウィキ)
追記2:私は河豚氏に借りた文芸社版で読んだのですが、幻冬舎文庫バージョンでは文章が直されてるようです。(これもソースはウィキ)