みーくんまーちゃんと火車

嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん 幸せの背景は不幸/入間人間

果てしなく西尾っぽい。主人公がよく言う「嘘だけど」って、それいーちゃんの「戯言だけどね」と同じやん。
文章はテンポいいけど、時々意味というか意図がわからない。空回りしてるかんじ。
一人称の文章でこういうことをこういう書き方するのはミステリ的にはアンフェアだと思う。
時々現れるラノベや漫画のネタが…きっと作者は同年代。
っていうか今↑に書影出すためにアマゾン検索したら、三ヶ月にいっぺんのペースで新作出てる…。はええ。

火車/宮部みゆき

火車

火車

休職中の刑事が、突如失踪した、妻のいとこの息子の婚約者(「突如失踪した」は「婚約者」にかかります。日本語はこういうとこ不便)を探し回る話。
かなり長い間積読してましたこの本。宮部みゆきは好きな作家なんですが、クレジットカードやサラ金がうんぬん、というあらすじ紹介を見て、食指が動かなかったのです。本格ミステリスキーは非日常的犯罪が好きなのだ。
ところが「もっとすごい!!このミステリーがすごい!」(ようするに過去20年間のベスト)
もっとすごい! このミステリーがすごい! (別冊宝島 1503 カルチャー&スポーツ)

もっとすごい! このミステリーがすごい! (別冊宝島 1503 カルチャー&スポーツ)

火車が1位になってるじゃないですか。ちなみにベスト20の半分は既読だった。
かの大作、模倣犯が19位ってんだから、じゃあ火車ってばそんなに面白いのか、と思って積読本専用の本棚(というのがあるんです)から発掘。
これがもう面白いのなんの。テンポ良く捜査が進んでいってぐいぐい読ませる。おかげで休日一日潰したぜ。