ただの日記

返本制度というものがあります。一度仕入れた本でも、売れない本は出版社に返してしまうのです。
でも、全ての本が返本可能なわけではありません。
雑誌は返本の期限(月刊誌なら発売から二ヶ月、とか)がありますし、全部買いきり(=返本不可)っていう出版社もあります(岩波とか。ハリポタとか。今ハリポタ予約してる人はくれぐれもキャンセルしないように)。
そういった、返本出来ない本を取次ぎさん(本屋と出版社の間にある問屋)に送ってしまうと、「受け取ってやんねーよ」とばかりに送り返されてきます。
勿論本屋さんはここで諦めません。版元にファックスを流して「これ返品期限切れちゃったけど受け取って(ハート」とお願いします。ここで了承が取れればめでたく返本。ファックススルーされたらさらに電話でお願いします。
それでも、どーしても返せない本はあります。でも「返せないから」と言っていつまでも売り場に置いても、その本はそもそも売れないから返本したのであって、売り場に置いても無駄に在庫を圧迫するだけ。
と、ここまでが前置き。
返品できない本は、帳簿上の辻褄を合わせた後に処分します。この作業を今日習ったんですが。
「処分」とだけ聞くと「ふーんそう」って感じですが、実際やって驚きました。
ガッと持ってビリッと破って店のゴミ箱にポイですよ。
2000円を超えるようなガッチガチのハードカバーの文芸書でも頑張ってビリビリしてポイ。
本屋になって本を破り捨てる日が来ようとは…。すさまじい罪悪感が…。