さらば長き眠り/妃は船を沈める/青銅の悲劇 瀕死の王

さらば長き眠り/原リョウ

さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)

さらば長き眠り (ハヤカワ文庫JA)

あいかわらず沢崎さんカッコヨス。

妃は船を沈める/有栖川有栖

妃は船を沈める

妃は船を沈める

火村先生シリーズの久々の新作。中篇二つ並べたら長編になりました、みたいな、ちょっと珍しい形。
事件そのものより「猿の手」をめぐる火村先生の解釈の方が面白かったな…。
それと、ネクタイをだらしなく結ぶ火村先生の癖、ずっと前から書かれてたけど、これってもしや火村先生の過去と関係があるんじゃ…と高柳刑事の指摘で初めて気付いた。

青銅の悲劇 瀕死の王/笠井潔

青銅の悲劇  瀕死の王

青銅の悲劇 瀕死の王

帯には「矢吹駆シリーズ日本編待望の第一作!」とでかでかと書いてありました。
楽しみに買ったのに、本読む時間が取れない…。
舞台はフランスでなく、昭和が終わろうとしている頃の日本。語り手はナディアではなく、どう読んでも笠井潔自身がモデルの作家、宗像。宗像は矢吹と学生運動の頃の仲間らしい。
どっちかっていうと先にフランス編完結させて欲しい。
しかし、まさか矢吹駆シリーズ読んでガンダムが出てくる日が来ようとは…!


以下ネタバレです。ご注意を。


帯にでっかく「矢吹駆シリーズ」って書いてあるのに、矢吹駆が出てこなかった。しくしく。
矢吹駆のいない矢吹駆シリーズなんて、ただのミステリじゃん!いや、ミステリとしては、決して出来が悪いのじゃなかったけど…。
私やっぱあの思想的うんぬんが好きだったんだなあ。