グロ注意。

さて今年もやってきました、書店の夏の風物詩、夏文庫。
角川書店集英社、新潮社の三社から100冊ずつどかんと入荷。
商品並べて、力入りまくりの各社の販促物も掲示して、ついでにすだれで装飾してみたりして、準備万端です。
特に集英社が送ってきたハチのぬいぐるみはかわゆいです。
ここ数年好例の各社のスペシャルカバーは、角川は相変わらず松山ケンイチ銀河鉄道の夜、変身、恐るべき子供たちの3作品。マツケンのやさぐれっぷりが半端じゃない。個人的に作品のチョイスは昨年(走れメロス人間失格)のが良かったです。「変身」とか、マツケンに惹かれて買っても途中で挫折するんじゃない。
角川はマツケンスペシャルとは別に太宰×梅佳代(写真家さん)×祖父江慎装丁家)の表紙が大変かっこよろしいです。
集英社はまたしても漫画家カバー。今年の新作は久保帯人地獄変堕落論許斐剛走れメロス、あとどっかのイケメンンが生れ出づる悩み、昨年から引き続き小畑健がこころと人間失格、あと地味に桂正和十五少年漂流記を描いてます。
久保帯人許斐剛の表紙はなんかパンチが足りない。特に地獄変は、去年の小畑が描いたの(芥川龍之介肖像画)がかっこよかったなあ。あと伊豆のジョジョり子のインパクトも忘れ難い。
新潮社は古典海外現代文学取り混ぜて全10色のカバーを展開してます。ドピンクの人間失格とか。
結構面白いので見に行ってみて下さい。大体どの書店さんでも今やってるはず。
とまあお仕事の宣伝でした。


閑話休題
最近ついに車を入手し、だんだん「バイクは趣味!」みたいな使い分けになってきました。
梅雨のくせに天気もいいし、ってことでさっそくツーリング!に行ったんですけど。
転びました。しかもけっこうどはでに。
寒風山目指して調子こいて飛ばしてたらカーブの砂利でスリップ。
右腕がハンドルの下敷きになって動けずにいたところを通りがかりのバイカーさんに救出して頂き、あーやっちまったなーと思ったら自分の右膝がグロ画像。
そんなに痛くないのに、血も大して出てないのに。なんというか、人体の構造がちょっと見えました。これが皮下脂肪ってやつか的な。
バイクはおそらく自走不可の状態、傷はあんま痛くないし歩けるけどこれって歩いていいのかしら状態で、救急車呼びました…。
しかも現場が携帯電波がうまいこと入らず、助けてくれたバイカーさんが電波入るとこまで行って呼んでくれた。どころか倒れたバイク起こして邪魔にならないとこまで寄せてくれた。
生まれて初めて乗りましたよ救急車。
外国だと救急車って有料だそうですけど、こんなんタダでいいのかしらなスピード&対応で病院に運ばれました。
縫いました。20針近く。
レントゲンも取られましたが、異状なし。強いて言えばあれ私骨盤歪んでる?くらい。
そして病院まで来てくれた、助けてくれたバイカーさん。連絡先教えてもらえずお礼もできず。いい人すぎる。どうしよう。
私も今度転んだ人見たら助けます。それがせめてもの恩返しだと思う。
損傷はバイクと右膝のみなんで、ほんとに平気です。正直痛いけど。
不思議なもんで、転んだくせに、転んだからこそ、バイクがますます好きになったような気がします。バイクがというか、バイク乗りがというか。
これに懲りてバイクを降りようとか、全然思わない。
多分私が車に乗ってて車の交通事故に遭遇したら、そりゃあ通報したりはするでしょうが、ちゃんと周り見て見なかったんじゃないのとか渋滞になるなあ面倒だなあとか、正直そう思うと思います。
でも、これがバイクだと、そうは思わない。
マイノリティーだからからか、見ず知らずの相手でも、バイク乗りには妙に仲間意識が働きます。
バイク乗りには、バイク乗りにしか分からない世界がある。
エコエコって流行りもののように言うけれど、鉄とガラスで隔絶された快適な空間の中、路上の気温計を見なければ外気温の変化にも気づけない、メーターを見なければ今何キロ出てるのかもよくわからない、排気ガスの匂いもエンジンの熱さも感じられない乗り物に乗って、どれだけの人が「環境」なんてものを見ているんだろう。
風がスピードを教えてくれる。日差しの暑さで夏に気付く。水田を渡る風が涼しいことを知る。排気ガスの嫌な臭いで、これが自然に反していることを思い出す。標高が上がれば風が涼しくなるし、湿った空気で天気の変化にも気付く。潮の匂いで海が近いことを知る。
そういうことを、忘れたくない。
両手両足をフル活用する乗車姿勢は不自由なはずなのに、どうしてこんなにも自由を感じるんだろう。
ただ走るだけの鉄の塊にまたがって、ガソリンと道さえあればどこまでも行ける気がする。


まあ要するに安全運転って大事だねってこと!