最近なんか考え事ばっかり書いてるなあ。

一番上の未来日記の日付から3ヶ月。未来日記は決して消し忘れてるとか面倒だから消してないとか、そういうわけじゃない。これ消したらいよいよ何もしなくなるから、自責のために残している。「逃げるな」って。
小説が好き。小説を愛している。
だから小説に関わる仕事がしたいと思った。
書店員という選択肢はあまり考えなかった。本を売るだけなら、本を愛していなくても売れるから。
もちろん本を愛している書店員さんはたくさんいると思う。愛のある手作りポップは見ていて嬉しくなる。
でも、買う側からすれば、レジの向こうの相手が本を愛しているかどうかなんて関係ないのだ。
本が好きで、本に囲まれているだけで幸せで、それで書店員になる人もたくさんいると思うけど、でも、私は本に囲まれているじゃ満足できない。
小説家という選択肢は、もっと考えられない。
書いたことはある。なれるもんならなりたいとは思う。たとえば姑獲鳥の夏とか模倣犯とか屍鬼とか、あんなレベルの作品が書けるなら死んだっていい。
でも、私が書かなくても、私が読みたい小説は世の中にたくさんある。今まで読んだ中に素晴らしい作品はたくさんあったし、私の知らない素晴らしい作品もまだまだたくさんあると思う。私の出る幕なんかないと思う。
だから編集者になりたいと思った。
すごく厳しかった。
大手なんか受かりっこない。転職の激しい業界だから一度入ってしまえば経験者採用で好きなところに行けるかもしれないから、聞いたこともない出版社も受けた。
好きでもない出版社を受けるために、好きでもない雑誌を書店で手を取った。
素晴らしいと思える本や雑誌がある一方で、下らないとしか思えない本や雑誌だって確実にあるんだ。
とある出版社を受けた。無料配布の情報誌を作る出版社で、いつも勝手にポストに入っている。私はそれまで毎号読まずに捨てていた。
捨てずに読んでみた。
お前はこんな雑誌が作りたいのか。そう思った。
出版社を受けるのをやめた。それでも就職しなきゃ。面白そうな会社を適当に受けて落ちて、それで自分が何をしたいのか全くわからなくなった。
もう3ヶ月も何もしていない。


んでもやっぱり本は好きだ。


ふと小説の書き方入門と言う本を読んでみた。
今日本の出版業界には返本制度という制度があって、書店に置いてある本は書店のものなのではなく出版社が書店に「置かせてもらっている」ものであり、一定期間置かれた後売れなかったものは出版社に返される。
そこまでは知っていた。
出版社に返された本は、その後再び流通されることは殆どない。倉庫代がかかるから。
今書店に並んでいる本の四割は誰にも読まれることなく潰されて再生紙になるのだと言う。
結構ショックだなあ。