虹果て村の秘密/有栖川有栖
- 作者: 有栖川有栖
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/10/26
- メディア: 単行本
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悪くないし、子供向け入門としてはぴったりかも知れないけど、大人的には物足りない。既存のトリックの順列組み合わせ。新しいものがない。
後書きで作者が12歳で書いた最初の推理小説「虹色の殺人」のネタをばらしてたけど、これがある意味面白かった。あの発想は子供ならではだなあと思う。それを作品として曲がりなりにも完成させるところがすごいなあ。
以下ネタバレ感想に入ります。「女王国の城」にも言及するので、そっち未読の人も読まないように。
窓から死体発見→入り口に鍵が!→強行突入!→密室殺人、で、窓から見たときはAに隠れてた→強行突入した後はBに隠れてた→発見者が出てった後に現場脱出、というネタがデジャビュだったのだが、これ女王国と一緒じゃん。出たのは虹果て村のが先ですけど。
自分が足跡見たわけでもないのにあそこまで探偵役が推理してしまうのは、ちょっと想像力が豊か過ぎると思う。